現れたといっても、N先生が自宅のお庭に居たイモムシを最近ルミナスに持ってきてくれたという経緯なのですが(笑)、
黒くてお尻にアンテナのような突起のある可愛らしいイモムシを虫かごのなかでしばらく飼育していました。
葉っぱをもりもりと食べ順調に大きくなっている姿を見て、元気に育って素敵な成虫になって欲しいなと思いながら子供たちと一緒に観察していました。
しかし、ある日からだんだんと元気がなくなっていき、しまいには虫かごの底面でぐったりと動かなくなってしまいました。
体液を出して溶けたようになりぐったりとしている姿を見て、
これはもうダメかもしれないな…と思っていたのですが、
最近ふと目をやると、イモムシのいた場所に何やら別の物体が。
そう、無事さなぎになっていました。
今、さなぎの中はどのような状況なのでしょうか。
イモムシがさなぎになる過程では、特定の酵素を分泌しそれまでの細胞組織をほとんど溶かしてしまうといわれています。
いわばさなぎの中で一度、ドロドロのスープのようになっているようです。
彼らは体のほとんど全てが溶けて、更に全く初めから再構築するという段階を経て成虫となるのです。凄まじいことですね。
私たち人間も何か新しい経験に圧倒された時に、自分を留めておけないような気持ちになったり、数日寝込んでしまったりすることがあるかと思います。
そのような時に、「もしかすると今の自分はさなぎの状態かもしれないな」という仮説を立ててみると、少し余裕を持って今と向き合えるかもしれないな、とそう思ったりしています。
今ルミナスの虫かごに居るさなぎは恐らくスズメガの一種のようです。
寄生蜂などに寄生されている可能性もあるので、羽化までたどりつけるかどうかは未知数ですが、期待と少しの不安を宿したその姿を毎日なんとなく見守っている最近です!
(⬇︎以下さなぎの写真を載せていますので苦手な方はお戻りください。)
(タケノコのようですね!)
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